空っぽヒマタネ事件
パリ音楽留学中のめいぷりんです。
今更ながら付け加えるとクラリネット専攻なのですが、昨日、日本の自宅にてリードの開封作業(リード1本1本のセロハンの包みを剥くこと)、こと「ヒマ種の殻剥き」をしていて、この事件簿は残しておきたいと、ふと思い立ちました。
(「ヒマ種の殻剥き」はハムスターくんがいた頃に命名されました。せっせとヒマワリの種を剥く様子に何となく似ているとのことです。)
因みに、リードを開封した日には、ちゃんとカレンダーに「ヒマ種」と記録しておきます笑
誰が見ても暗号レベル。いや、魔法の呪文ですね!面倒くさい作業も楽しい感じがしてくる!スンバラシイ!!ここはハムスターになりきって100%楽しみましょう。←頭
「空っぽヒマタネ事件」。
起こったのは音楽院の発表会の2週間前のことです。
リードってあんまり新しいと安定しなかったりするので、本番の数週間前に開封して慣らしていく人が多いのですが(個人差あり)、既にこの時、本番2週間前!ギリギリセーフで間に合うはずの予定のはずのはずのはずで...
ここがフランスだということを忘れてはならないのに、ワタシハナニヲシテイルンダ〜
悪く言えばケチ根性どっこい、良く言えば倹約家(?)の私は、お店で買うより、Amazon.frで買った方が1箱400円ほど安いことに気がついてしまった!早速Amazonでポチリと2箱ご購入されました。
まさかこれが落とし穴とは気づかず、得したとニシニシしてましたね。(リードって高いんですよ、1箱10本入りでパリだと4000円くらい...泣)
寮の受付で早速荷物を受け取った私。
何とはなしに違和感を感じておりました。
流石ハムスターになりきるだけあって五感だけは優れている!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
感じた違和感
1.いつもより軽い
2.振るとカタカタいう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大した五感だな。おい!w
開けてみて予感的中。
カラッポッポ。
お見事!リードが綺麗に抜き取られているー!
ちょっと感動!している場合じゃない。
さあ、ここからが大変!
先ずはAmazon.frに返品と苦情の申請からです。
やり方は日本のAmazonのサイトと同じことをフランス語でやるのみ。空だったのに、まさかの返送して下さいとのことで、しかも郵便局ではなく返品センターから...。なのに、返品センターの場所さえ記載されてない...。
どうするんじゃい!コラァ!
もうこれは寮の受付さんに泣きつくしかありません。助けて〜と、とりあえず「空っぽ」を連呼する私。こんなの初めてだよーと半分笑いながら返品センターの場所を調べてくれてました。フランス人でもなかなか情報が見つからなくて苦戦してましたね...。
結果、4区のBHVという百貨店(?)の5階でした!
(日本でいう6階ですね。1階が0階にフランスではなるので)
ここに行き着くまでが、まるでバンゲーム。
さあ、ゴールまで宜しければお付き合いください。
先ずは寮の受付のお兄ちゃんにとりあえずBHVに行ってみて、後はお店の人に聞いてと言われ
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BHVの館内案内をみても書いてないので、インフォメーションの粋な銀髪ボブのオバチャマにお尋ね。
「上よ上!」って、ここからは上しかないんですが...これって受付の意味あるのかと内心ツッコミを入れつつ、上へ
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フライパンの階で、5階と教えてもらい。
受付より分かっとるんちゃうか?と思いつつ、さらに登ること3階分ほど。
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とりあえず見つけたのが5階の相談センター。
これ空だったので返送したいのですが...。
「ここじゃないね、あっち」と怪訝な顔で言われ
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とりあえずアッチ方面へヨロヨロ〜
↓
その後も色んな人にアッチソッチ言われながら、ご到着。冬だったのに汗だく!
無事に両耳ピアスだらけで、全部の指に指輪してて、刺青だらけの怖そうなお兄さんが対応してくれました。何故かウインクしながら。
なんだかんだ、この強面のニイちゃんが1番親切だったのかも...
人は見た目によらないものだと心底思ったのと、この街で1番信頼できるのは自分の足だと思いました。
特に、ある程度値段のするものは自分の目で確かめて、足で取りに行くことをオススメします!笑
ということで、スゴロクのお付き合いMerci!
そして